上海巴金故居特別展・記念シンポジウムのご案内
2015年8月12日
慶應義塾大学文学部長 関根謙
慶應義塾大学文学部は今年2015年をもって創設125年を迎えます。私たち文学部は創設125年記念事業の一環として「語りつくせぬ感情――巴金と日本の写真・文献展」と題する上海巴金故居特別展と記念シンポジウムを下記により開催いたします。これは現代中国の大文豪巴金に関する日本初の展示会であり、開催初日には日中両国の巴金研究第一人者が登壇するシンポジウムが予定されています。またこの日には栗原小巻氏による巴金作品の朗読も企画されています。ぜひ多くの皆さんのご来臨を賜りたく、ご案内を差し上げる次第です。
ご承知のように、巴金作品は早くから日本に紹介されており、多くの読者を魅了してきました。私たちは、巴金が日本と中国の文化交流に果たした多大な貢献を忘れることはできません。日中両国の間には長い戦争の時代が横たわっており、国交回復までには多くの困難がありましたし、その後も対立を深める局面が続いていました。巴金はこういう状況に果敢に立ち向かった文人であり、互いの人としての誇りの尊重に基づく熱い友情の言葉は、今も両国の後継者の心に響いております。
私たち文学部の記念すべき年に巴金という文学の巨人の足跡を見つめなおす機会を持てることは大変光栄です。この機会にぜひ三田の山にお越しください。
記
展示会
「語りつくせぬ感情――巴金と日本の写真・文献展」
上海巴金故居特別展
主催:慶應義塾大学文学部、巴金故居
共催:三田文学会、日中文化交流協会
後援:中華人民共和国駐日本国大使館
協力:岩波書店
期日:2015年9月5日(土)~同、17日(木)
会場:慶應義塾大学三田キャンパス図書館(新館)1階展示室
シンポジウム
「巴金と日本、および日中学術交流に関するシンポジウム」
日時:9月5日(土)午後1時開場
【総合司会 高橋智(慶應義塾大学)】
会場:三田キャンパス北館1階ホール
★第一部:
登壇者 周立民(巴金故居)、坂井洋史(一橋大学)、長堀祐造(慶應義塾大学)
司会 山口守(日本大学)
★巴金作品朗読:栗原小巻(俳優)
司会 村上信夫(フリーアナウンサー)
★第二部:
登壇者 陳喜儒(中国作家協会)、山口守(日本大学)、関根謙(慶應義塾大学)
司会 若松英輔(三田文学)
なお、当日はレセプションが予定されていますが、会費制で事前予約が必要です。
○問合せ先:慶應義塾大学文学部125年記念事業係
Email: bun125-info@flet.keio.ac.jp Tel: 03-5427-1869
以上